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by civaka

《高橋由一展》東京芸術大学美術館

高橋由一は、見てみればああなるほどこれかと思うほどみんなしっている有名な鮭の絵を描いた画家さんだそうです。

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確かにこの鮭の絵知ってる。
生でじかでみたい。
というわけで、またまた上野の森へ。

駅からは、上野公園を右下はしから左上はしまで、突き抜けて歩かなければらない。
ここ。
もう少し行きやすくならないのだろうか。と、いつも、思う。
上野の他の美術館にくらべると、ちょっとマイナーかもしれないけど、いってみればなかなかいいところです。いつも面白い企画をしてくれる。


今回もなかなかいい作品がみられてよかった。
話題の「鮭」は、かなり大きな作品で1メートル以上あった。
ほぼ実物大かもしれない。
これ、有名すぎて、贋作が多くでまわっているそうで、今回の作品も由一のものだろうという確率がかなり高いという、そういう作品。
100パーセント彼のものとはいえないらしい。
でも、それでも、みるかぎり、とってもすばらしい作品だった。
写実ではあるけれど、写真とはちがう。絵だからこそのあじわいと、感動がある。絵画って不思議だ。

基本写実系の画家さんで、明治の時代に日本に西洋絵画を普及させることを自分の使命として、生きた人なのだそうです。

そうか。わたし、自分の人生に、使命なんて、考えたこともなかった。学校に入る、就職する、結婚する。そんな個人的なその時々の目標をこなすだけで、せいいっぱいだった。
もし、こんな風に自分の人生に使命をもつことができたなら、おちこんだり、人を恨んだり、目先の欲にとらわれて苦しんだりせずに、生きられたかもしれない。
もっと、自分の人生ってものを深く考えればよかったかもしれないと、ちょっと後悔した。
でも、所詮ふつうの人間だから、まあ、女性として、子供二人育てる、それだけでせいいっぱいだった。ふつうの人間ならそんなものかも。
それに、大義を目指す人生は、そのぶん、自分の家族を犠牲にしてしまう部分もあるかもしれないし、やっぱり、ふつうの人間は、家族を大切にして、家族を守って生きていくのが、せいいっぱいかもしれない。

うーん。どうなんだろう。

それから、仕事として、以来されて、彼が描いた明治の当時の東北の道をスケッチしたものが、100から200くらい?展示されていました。写真のない時代の当時の景色がよくわかった。結構広いしっかりした道、真っすぐな道がとおっていて、これだけ道路が充実していたからこそ、そののちの近代に自動車産業が日本の基幹産業として、発達していったのだなと、思った。そんなことがわかるだけでも、これらの作品の展示はすばらしいです。
だって、道路がなかったら、いくら車に乗りたくても無理だものね。すでにこれだけの道があれば、あとは、舗装するだけで済むし、明治の前は、駕籠と馬くらいしか乗りものはなかったけれど、このあと、馬車が輸入されていったし、そして、自動車が普及していったわけで。

で、どうしてこれだけの道が、あったかといえば、やっぱり、参勤交代のためですね。

うーん。江戸時代のいろいろな政治体制が後の明治を作ってるわけで。そして、今の日本につながってるわけで。なんかすごいなぁっと。つくづくおもったのでした。

高橋由一展、おもしろかった。
by civaka | 2012-06-15 11:57 | 美術館めぐり | Comments(0)