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旅行や、都内散歩、関東近辺の日帰り旅行、普段の生活や思ったことなど書いてます。

by civaka

『ヤング島耕作』

いまさらながらに読んでみて。
うーーーん。

30年くらい前の話になるのかな。

バブルが始まったのは、昭和の最後くらいだったかと思うけど、すでにこのころからその予兆はあったのかも。

島耕作は、ふつうのサラリーマンの話のつもりで書き始めたって作者はいっていたけれど、早稲田大学卒業で、大手家電メーカーに就職。やや早めのペースで主任、係長、課長と、出世していくのだから、十分最初からエリートじゃないですか。

そして、当時の電子レンジの値段はなんと、25万円。
@@。
そんなにしたんだッ。

今なら、1万5千円もだせば、普通に使えるものが買えるのに。
たかくてもせいぜい5万円くらい。

それが、25万円。

当時の先端商品だったかもしれないけど。
たかすぎないか?

それによんでると、初芝の社員は、架空手手形を切って、会社のお金を懐に入れたり、重役クラスは、ゴルフに接待、銀座であそんでいたり、高級料亭に行ったり。

レンジの25万円ていうのは、そういうところに行くお金だったとすると、主婦ヤサラリーマンがせっせと節約して貯めたお金が、銀座にながれていたりしたのでしょうか?

レンジの25万は、商品自体の値段じゃなくて、ゴルフや銀座や、料亭に行くお金だっただけ?
そう思うとなんかすごくはらだたしいですよ。一介の主婦としては。

そのあと、直営ショップ販売だった家電は、大型量販店の出現で、だんだん家電の値段は下げられていくんですよね。

実は、大型量販店の出現で、高級品だった家電は、普通の庶民価格となり、基本の技術料、商品価格で、かえるようになったんだなぁと、読んでいてつくづく思いました。

当時私はまだ子供で、家電がいくらだったのか全く知らなかったけど、近くに量販店ができて、いろいろなものが売っていて、楽しいところだったのを覚えています。

大型量販店を悪者と見る見方もありますが、この漫画を読んで、考え方がちょっと変りました。

今現在、多額のマイナスをかかえる大手家電メーカー。
それはなにも、最近の不況のせいとか、中国韓国の進出のせいだけじゃなくて、この当時からあった、大企業だからという甘えや、自分の出世ばかり考えていた内部の社員たちのもつ気質、会社全体の体質にもあったのではないかと、今更ながらにかんがえさせられるものでした。

今のという未来から見ると、とても面白い物語です。


                 
by civaka | 2012-11-05 16:40 | 漫画 | Comments(0)