『シャイニング』
2013年 09月 12日アメリカで古い家に引越した家族が体験する不思議。
かつてこの家に住んでいた女の子の双子の幽霊。
そして、殺されていた。ことがわかって。
うーん。アメリカでは、女のこの双子が怖さの象徴として、よく出てくるけど、なんでこわいの?
どうも、ダイアン・アーバスという有名な女性カメラマンの写真がもとらしいのですが。
この写真から想を得て、映画『シャイニング』にでてきたのが、双子の女の子だというのが一般的に言われていることらしく。
でも、写真をみても、映画の双子をみても、それほど怖くはないのです。
それでも、ストーリーの中で、何度もでてくる二人の女の子の映像は、アメリカの人たちに恐怖シーンのひとつとして、しっかりと焼きつけられたらしく。
昔、アメリカで多く起きた宇宙人に誘拐されたという話も、もともとは、アメリカのドラマだか、特別番組だかで、宇宙人に誘拐される話があったらしく、それが多くのアメリカ人の脳裏に焼き付いているらしく。
それと同じことなのでしょうか。
さてそういうわけでみてみた『シャイニング』。
代表的な名作ホラー。
でも別にこわくなかった。WWWW
でも、旦那が斧持って自分を殺そうと、追いかけてきたら、やっぱり怖いかも。
それにしても、真冬の人里はなれたホテルに家族だけ。
他の人たちと隔離され、社会から隔離されたら、だんだんモラルを守ることがなくなっていくかも。
自分の夢が実現出来ないのは、妻や子供を養わなければならないから。
そう考えて、やりたくない仕事をしていて、そのために自分の目指す仕事ができない。
そう考えている男の人たちは多いはず。
映画の中でも主人公ジャックは小説家を目指しながら、生活のために小説が描けない。
そして、ホテルにさえいれば、他は何をしていてもいい冬のホテルの管理人の仕事。
これで、小説書き放題だと、そのはずだったのに。
実際には、なかなか書けない。
自分が小説を書けないのは、家族のせいではなかったのか?
社会から隔離されて過ごしていくうちに、だんだん社会の規範から解き放たれていくジャック。
ジャックの行動は、ホテル故の狂気だったのか?
それとも、社会の規範からときはなたれた男性たちの普通の姿なんだろうか。
裸体の美女に誘惑されるままになるジッャク。
邪魔な妻や子供を殺してしまおうとするジッャク。
止めていた酒を飲み、パーティーの中で、どんどん規範から離れていくジャック。
社会から隔離された生活が人をモラルから解き放ち、飲酒も浮気も殺人も、躊躇なく行動しはじめてしまう。
それは、特別な狂気ではなく、人の本来の姿に戻っただけなのか。
シャイニングの映画をみていると、そんなことを考えてしまう。