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by civaka

仲居さんへの心づけを考える

ちょっと豪華な和風旅館に泊まる時は、仲居さんに心づけを渡すべきかということは、誰でも考えることだと思うけれど、ほとんどの人は、本音は渡したくないのだと思う。

私も悩んだ挙句、結局渡したことはないのだけれど。

もっとも、いままで2回くらいしかその手のところには、泊まっていないのですが。

だいたい、旅館に入って、荷物を持ってもらって、部屋まで案内してもらって、挨拶をされて、そのあと下がっていく。

そのあとは、料理の時用意してもらって、玉造温泉の時は、途中でいなくなった。

蔵王温泉の時は、挨拶のあとは、それきりだったのだけれど、そのあと、ホテルの人に工事中で部屋がうるさいので、ほかのホテルを紹介しましょうと言われた。
二泊していたうちの二泊目のことだ。
でも、工事が入るなら、宿泊の前に、知らせてきてもいいはずなのに、とまっている途中でいきなりなんておかしいし、大きな宿なのだから、工事の聞こえないほかの部屋に移してもいいはずだし、部屋が満室のようにも見えなかった。
第一、私たちにだけ、しかも、部屋の外、廊下の一角で、そんな話をするのはおかしい。
私たちが仲居さんに心づけを渡さないせいで、追い出そうとしたのか、それとも、当時まだ小学生だった子供たちが館内を走り回ってうるさくしたせいだったのか。

今ではもうわからない。

今思えば、その時に、はっきり聞けばよかったのだが。
とにかく私は、その時、納得がいかないので、ホテルを代わるのは、いやですと言った。
それでは、工事が終わるのは、5時頃なので、それ以降に戻るということで、話がついた。




心づけを渡す人は、渡さないと、意趣返しをされるのではないかと、恐れて、渡すらしい。
渡さない人は、まったく渡さないらしい。

結局部屋まで案内されて終わりなら、心づけの意味なんてないな。
それとも、心づけを渡すと、何かあるのだろうか。
けれどせいぜい、お茶を入れてもらう、料理を運んでもらう、かえりにも、荷物を運んでもらう。
やってもらうことなんて、このくらいだし。
やっぱり、意味ないな。

ネットでいろいろ調べてみると、昔は、女性の仕事なんて、今ほどなかったし、夜の仕事の苦手な女性は、旅館の仲居の仕事くらいしかなかったらしい。結婚しそびれてしまったり、夫に先立たれたり、そんな女性は、そんな仕事しかなかった。しかも、当時は、旅館自体は、住むところと、食事を提供するだけで、正式な雇用ではなかったので、給料のない仲居さんたちは、お客の心づけが唯一の収入だったとか。

なるほど。

それで私もいろいろ考えたのだけれど、昔は、旅行するのなんて、男の人だけだった。
そして、昔の男性は、着替えなどの身の回りのことは、すべて妻任せたった。
けれど、旅先には、妻はいないので、妻の代わりに、自分の身の回りのことを仲居さんにやってもらっていたのではないのだろうか。お茶を入れたり、服を片づけたり、料理を運んだり、昔は、部屋食が普通だったから、なおさら。
それに、昔は、旅行するなんて、ごく一部のお金持ちの人や、社会的地位の高い人たちだけだし。
お金のある人たちだから、ちょっと、下のものにお金を渡すのは、普通のことだったのだろう。

でも今は、普通の人たちが、普段の生活を節約して、旅行に行く。
昔の人たちのように、人にお金を気楽に渡せるほどの経済的なうるおいなんてないし。

夫婦や、カップルでの、宿泊なら、仲居さんは、逆に要らないのでは。
お部屋に案内したら、ささっと引き上げたほうがいいと思う。

第一、今は、宿泊客も、仲居さんも、みんな普通の人たち。
働く会社員も、旅館に雇用されてお給料をもらって働いている仲居さんも、同じ。

そんなことを考えると、やっぱり、心づけは、すでに、時代遅れの、慣習なのではないかと。

払いたくない人がほとんどなのだから、いずれはなくなっていくのでは。

心づけがいやで、旅館ではなく、ホテルやペンションや、公共の宿を選ぶということもあるはず。

それでも、お年寄りや、小さい子供が一緒で、なにかいろいろと、頼むこともあるかもしれないと思ったら、心づけもありかもしれないと思う。

そういえば、海外のホテルでは当たり前のチップも、日本のホテルには、なさそうな気がする。
なにしろ、そんな本格的な日本の豪華ホテルには、泊まったことがないので、わからない。

海外のホテルなら、チップを渡すことは、普通のことだと思うのだけれど。

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by civaka | 2016-04-05 14:05 | 社会のあり方を考える | Comments(0)