映画の記事はネタバレつきです。あしからず。

by civaka
宮崎あおい、堺雅人の黄金コンビ? が、演じる闘病物語。a0226627_15572164.jpg
「篤姫」以来の二人の夫婦ぶりがすてき。

がん患者をあつかったお話は結構あるけれど、精神疾患を扱った話は珍しいですよね。
でも、おおっぴらに言われないだけで、実は結構鬱の人は多いらしいです。
だから、こういうネタも、映画になる。そういう時代なのでしょうか。

すっかれ忘れてたけど、そういえば、うちもかって「ツレうつ」だったんだっけ。

もっとも、うちの場合は、ひん尿からはじまって、膀胱炎じゃない、だからうつだろうって、そんな始まり方。膀胱炎じゃないからというだけで、抗うつ薬をたいした説明もなく処方されちゃってましたので、本当にうつだったかどうか、いまでもよくわからない。うちの場合は、そんな程度なんですけどね。
それでも、しかたないので、しばらくうつの薬を飲んでいました。

そういえば、さらに、私の父もうつだったんだっけ。私の結婚がきまったのとほぼ同時だったことを思うと、私が結婚することが、相当のショックだった?のでしょうか。

私もすこしだけうつの知識があったので、とにかくがんばれとか言ってはいけないこと、くらいは知ってましたし、特に心配も非難も悩みもしなかったような。鬱のことを書いた本を借りてきたり、買ったりして、この二人に読ませてあげたけど、本を読んだことで、かなり気持ちが救われたようでした。確か、このての本を読むのも、治療の一部だったような。

実際、映画の中では、ツレは、曜日によって、しめるネクタイを決めていたり、お弁当にいれるおかずを決めていたり、名前の漢字が違うことをとうとうと説明していたり、いかにも、うつになるタイプの人だなぁと、思えました。それと、自社の商品の説明やクレームを受ける仕事。昔、クレームの仕事についているひとに話を聞いたことがあるけれど、ストレスたまるそうです。ツレの仕事もまた、うつになりやすいタイプの仕事です。自分が悪くないのに、毎日文句いわれたり、あやまったりが続くわけですものねぇ。
ツレはなるべくして、うつになったのでは。

うつも、いろいろとむずかしいですね。

電車に乗れなくなったり、行きたいところにいけなくなったり、働けなくなったり。
でも、うつにかぎらず、病気をすれば、いろいろできなくなるのは、同じだしね。

映画では、ツレの自殺にハルさんがきずきますが、原作では、すごく後になってから、実は自殺しようとしていたことを原作者のテンテンさんは知ったそうです。そういえば、うちの旦那はちょっと出かけて行って、帰ってきてから橋のところで飛び込もうかと考えたと、言ったことがあります。先日観た映画、『最後の忠臣蔵』の中で、「男の命を引きとめるのは、女の黒髪」と、語られるシーンがあって、このシーンを見ながら、私は夫のこの時のことを思い出しました。彼を止めたのは、私だったのか、もっと別のことだったのか。ちなみに、テンテンさんの旦那さんが自殺を思いとどまったのは今自殺したら、テンテンさんは絶対自分に都合のいいことを周りに言うに違いないと考えて、それは、悔しいと、思ったからだったような。つまりは、妻の存在が夫を救ったわけで。理由はどうあれ。

妻あるいは、夫というのは、世界中が敵であっても、妻(夫)だけは、味方だと、思えることで救われるという心のための存在であり、それこそがまさに「夫婦のダイゴミだ」と思うのですが。まさにそれは、その時なにをしてくれるかではなく、存在そのものがということです。

うつというのは、心理的には、まさに、世界中が敵の状態の渦中にいるわけで。

でも、もちろん、存在そのものが救いになるには、やはり、その時になるまでの日常でどんなふうに相手のために行動し、相手をいたわってきたかが、問われるわけでもあります。
まあ、ことが起こってから、あわてても、ねえ、というわけで。

この映画も闘病ものというより、夫婦愛の話と、とらえる人が多いようです。



ところで、私自身が、うつみたいな性格してるのですが。
口きくの嫌いで、根が暗くて、悲観主義で、家にいるのが好き。人づきあいも嫌いだし。めんどくさいし。他人が苦手だし。しょっちゅう自殺の方法を考えていたりとかねぇ。

さてとにかく、映画の方は、とてもよい出来でした。原作の細かいエピソードのひとつひとつをすごくバランスよくくみこんで、わざとらしくないけど、感動できるストーリー構成になっていました。いいシナリオでした。

実は原作の方も三冊とも、みんな読みました。
原作もうまいですが、そのエピソードがうまくいれてあり、原作者の職業を漫画家のままかえなかったのが、一番の成果。よく、ドラマ化する時、こういう設定を変えちゃうんですけど、そうすると全体のバランスがずれてきて、話がおかしくなっちゃうのですよねぇ。でも、今回は漫画家のまま。そして、映画の中に原作者の漫画が使われていて、それもよかったし、主演の二人がすごくよかった。

それにしても、堺雅人って、なんか情けない人物の役が多いような気がする。
情けない役にキャラクターがあってるものねぇ。
でもいまNHKでやってる塚原朴伝は、名剣士の役で久々にかっこいい役です。
て、はじめてか?


ちなみに、ハルさんの教会での独白のシーンも、ツレの公演も実話です。
クレーマーのエピソードは、原作にはまったくありませんでした。

ということで、ひさびさに泣けるいい映画でした。


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ツレがうつになりまして。@ぴあ映画生活
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# by civaka | 2011-11-10 15:47 | 映画 | Comments(0)
『僕は君たちに武器を配りたい』

京都大学で経済学を教える先生の本です。
だから、経済学の本と思えますが、本当はこの本は、シュウカツの本だと思います。

いままでいわれていた就職のスタンダードは、いままさに見事にくずれつつあります。

受験でも一番偏差値の高い医学部と法学部。けれど、今、医者も弁護士もかつて言われていたようには、高収入の仕事ではありません。そして、官僚もまた、今までのようにはいかなくなりつつあります。

だから、京都大学の医学部の学生たちは、いままでのように医者になってもだめだときづき始めていて、自分たちがならった医学を生かして、なにかもっと別の方法はないか、それをもとめて、筆者の授業を受けにくるそうです。

本の中ではほかにも、弁護士会の実情や、英語、会計のスキルだけではだめなこと、株というものは、普通の素人がやってもまず儲からない事実など、なんとなーくそうじゃないかなーと、私が思い始めていたことが、すごく理論的にはっきりと、語られていて、なるほどっと、思いました。

いままでのように、ただ大企業に入るのではなく、自分の頭で考え、自分の目と感で、これから先に未来のありそうな企業や業界をみつけだし、大学生である若くてまだお金のない彼らが、お金や資産ではなく、自分自身の労働と可能性を投資することを目指すための方法論、会社選び、会社探し、がかかれた本なのです。

ただ、漠然と右も左も世の中の常識も、経済界の現実もしらずに、やみくもに、シュウカツし、疲労し、先のないブラックな会社をついうっかり選んでしまったりしている、イマドキの多くの大学生、シュウカツ生に、読んでもらうために、作者はこの本を書いたのではないかと、思います。

自分自身を資産と考え、投資するつもりで、時代の価値観に惑わされずに、会社選びをしていく。

とても、大切なことだと、思います。

そのためにまず語られるのは、コモデティ化
自分自身を会社の中で社会の中で、いくらでも取り換えのきく普通の平均的な人材にしたままでは、いつリストラされるんわからない。

いままでは、学歴さえあれば、といった価値観はすでにくずれ、高学歴ワーキングプアになりつつある現状。

そして、本物の資本主義の到来。
日経新聞を読むのは、もう大切な情報の入手ではなく、周知の事実の確認のため。

就職ランキングは、あてにならない。
ブラック企業の見分け方。奴隷ビジネス。

従業員を大切にする会社を選べ。
これこそが、シュウカツの最大のキーワードだったのだ。
従業員を大切にする会社は、顧客も大切にする。顧客をたいせつにする会社こそが、のびていく。

企業社会の観察の仕方、見方、を説明してあるのだ。
それもこれも、世の中をしらない学生、シュウカツ生のためだ。

だから、すでに社会で働いてるビジネスマンにとってはたぶん、今さらな部分も多いはず。

けれど、これから社会と向き合う学生たちには、ぜひ必要な知恵ばかりだと思う。
その知恵こそが、ビジネス界で生き残るための武器そのものだと、作者は言う。

我が家も一年前にこの本に出会っていたら、思う。けれど、シュウカツを終えた後だからこそ、目についたし、読んでみてすごく面白く感じたのかもしれない。

そして、金融も商社も、官僚も嫌だといった息子は、結果的には、従業員にやさしい、地味でめだたない真ん中あたりの会社を選んだ。その会社を選んだ彼の選択眼があたっていると願いたい。

コモデティではない、置き換えることのできない人材になること。
それは、実は単に仕事ができるとか、そんなことじゃなくて、、もっとちがうところにある可能性だってある。
笑顔とか、そこにいるだけでいやされるとか、つい頼みごとをしてしまうとか、つい悩み事をうちあけてしまうとか、ただ、たっているだけで、なぜか印象に残ってしまう存在感をもっているとか、そんな要素をもっていることだって、実は、人としては、おきかえられない要素なのかもしれない。

ますます、社会が厳しくなる中で、仕事だけでなく、人の輪をつなぐチカラもまた、ひとつのスペシャリティかもしれないじゃないかと、私なんかは、思う。

それにしても、ひさびさに面白い本だった。
買ってきて、積んどく暇もなく、さくさくと、読み終わってしまった。

シュウカツをめざす学生さん。ぜひ読んでみてください。


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# by civaka | 2011-10-31 16:44 | 読書ノート | Comments(0)
最近の世の中はどんどん複雑になっていて、ニュースをみていても、ただぼんやりしていると、わからない。というか、一生懸命みていても、わからない。

ずいぶん騒がれたアメリカのサブプライム事件。住宅ローンがどうのといわれても、やっぱりよくわからない。

というわけで、この映画はそのあたりを知るのにとてもわかりやすいです。
映画は、サブプライムの事件の一連の流れとそれにかかわった人たちへのインタビューがバシバシでてきて、すごいスピードでながれていきます。

日本語字幕で、人物名と、会話が同時にでてくるので、一緒に読むのが結構たいへん。気合をいれてみていないと、置いていかれてしまいます。

それでも、詳しく説明されている部分もあり、いままでわからなかったサブフライムとはなにか、なんだったのか、リーマンの倒産がどうしてだったのか、誰が悪かったのか。かなりよくわかりました。

まあ、この手の映画はどこまで真実なのかわからないという意見もあるんだけど、過去に騒がれた「ダイアナ妃の真実むもけっこう当たってたことを思うと、この映画の内容も大体の部分はほぼこんなものなのじゃないかと、思います。その先の細かいところ、本当の犯人は誰かとか、誰が悪かったのかとか、そのあたりは結局のところまた永遠にわからないし、結論は出ないかもしれない。

それにしても、驚いたのは、他人の不幸を、何の関係もない人間がお金もうけの種にするということだ。

住宅ローンの請求の権利を、いくつもあわせて、ひとつ債権として売る。その債権は回収できないかもしれないから、ダメな時のために保険をかける。

こんなこといったい誰が考え付いたのか。住宅ローンなんてそもそもすごく怖いものなのに。借りる方も貸す方も。

それがお手軽なお金儲けの道具になってしまうあたりすごい。

驚くのはさらに、その債権にローンにも債権にも関係のない第三者が保険をかけることができること。

さらにその債権になんの確証もないのに、AAAの評価をつけてあること。もう、AAAとかいわれても、信じません。はい。

ほとんど悪魔の所業としか思えない。わたしはこの映画をみながら、先日みた、『パラノーマル・アクティビティ』を思い出した。こんなことをするやつらなんか、悪魔に憑依された奥さんにぶんなぐられて殺されてしまえばいいのに。そして、こんなことをするやつの遺伝子なんか絶対残さない方がいいんだから、彼らの子供たちは、悪魔に地獄に連れて行ってもらった方がいい。悪魔と契約してお金もうけをした人間の呪いってこういうことだったのだと、つくづく思う。


アメリカには、ビッグアップルっていう、可能性の夢があるからね。
成功してお金持ちになること。
大豪邸に住むこと。
お金や資産をとにかくなるべくいっぱい持つこと。

こういうことがすごく彼らの頭の中にしっかりあって、すべてに最優先されるんだろうね。

でも、そろそろもう少しちがった価値観や、もっとまともな道徳観、道義心をアメリカは、学校教育で育てていくべきなのでは、と、そう思います。

日本の国民があれだけの災害にあっても、秩序正しく行動して、大きなパニックにならなかったのは、やっぱり、全国的に統一された学校教育によるものだと、思うからです。

いままでのアメリカの学校って、授業中足を組む、カ゜ムをたべる、服装がとっぴすぎる。
学校に銃をもちこむ。などなどもう何でもありすぎる。
そういうことが自由なアメリカとして、今までは、いい方にみていたけど、本当にそうなのか。
もっと、戒律や、ルールや、マナーを導入してもいいのでは。

基本はそういうところからはじめるべきなのでは。

そして、軍隊候補人員として、外国からの移民をうけいれすぎることで、社会の底辺の人間を救おうという感覚がアメリカの中にないこと。
社会の下層にいる人間たちからは、搾取してもかまわないという、そんな意識があるんじゃないのかなと、私には、そう思えるのですね。

もう、世界的な戦争も減ってきたし、アメリカは少し移民に対して、考え直すべきでは。



それからさらに、映画『エス』を思い出したのですが。
大学で、研究として、バイトの学生を囚人と監視にわけて、実際に刑務所の中のようにして過ごさせてみた結果、監視役の学生たちが、囚人たちをいたぶりはじめたという事件を映画化したもの。

人間はその立場によって、その立場にあった行動をとってしまうもの。

金融の上層部にいる人間たちは、自分たちの考え方ひとつで、金融界を好きなようにできる、あるいは、好きなようにしてかまわないと、思い込み始めてしまうのかもしれません。

お金にあかせて、政治にまで介入し、自分達のお金儲けのために法律まで変えてしまう彼ら。

結局誰も、罪をとわれないままに、事件は終わってしまった。みたい。


戦争ではもうお金儲けができなくなったからなのか。
アメリカの勢力を抑えていたソ連がなくなってしまったからなのか。

でも、最近は、中国の方に新しい勢力ができてきて、アメリカの方もあんまり勝手なことはできなくなってしまったとか。本当かどうかわかりませんが。



この映画、評価は人によっていろいろですが、私はおすすめしたい一作です。
とにかく勉強にはなります。できれば、2回くらいみると、よくわかると思います。


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# by civaka | 2011-10-25 23:36 | 映画 | Comments(0)

カーナビは役にたたない

長年車で出かけた時は、私が助手席で、地図をみながら道案内してました。
でも、もめるんですよねぇ、かならず。
いきなり直前で、右にまがるとかいわれてもできないとか、あぶないとか。
それは勿論私もわかってるんだけどさぁ。でも、地図だけだと、その場所が実際にどんなところかわからないし、実際に現場についてみて、ここが曲がる場所だなと、ぎりぎりで判断するところも結構あるんですよねぇ。

で、長年だんながカーナビさえあればー
と、ずーっと言ってたんですよ。
それで今年の8月、たまたまテレビでやっていた通販で買いました。
日本テレビのポンポンポシュレで。

念願のカーナビ。買った当時はとーっても喜んでました。
でもねえ。いざ使ってみると、驚くほど役にたたない。

夢の最新機器と思ってたのに、幻でした。041.gif

なにしろ、一般道で30分くらいでいけるところにいくのに、首都高を通るように指示される。
首都高の入り口も、普段使っているのとは違う、ちょっと遠いところに案内される。

ためしにいつも行く家の近くのジャスコに行くのに使ってみたら、人間だったら絶対こんなルート使わないというようなものすごく手間のかかる遠回りなコースを指示される。

車に乗って出発する前にカーナビをつないで電源を入れたら、車の他の電子機器が電力不足で動かなくなる。旦那焦りまくり。003.gifこれって結構電気使うってことですね。

るるぶの情報がいろいろ入っているということだったのに、ろくなところが案内されていない。

これって、なに?

旦那は安いものだからしかたないのかもと、言ったのですが、さすがに、ネットで調べてみたら、どの機械を買っても、どれもみんなこんなものらしいのですね。地図をもって助手席でガイドしてくれる人がいるならそっちのほうがずっとましだそうです。

渋滞情報やそれを回避するコースもあてにならないらしいのですね。

だとしたら3万もだしてかったのは、ただの無駄金。

などといろいろ考えていたら、だんながある日落っことして割ってしまいました。
修理のために製造元に送ってみたら、修理に2万6千円だということで、役にたつならいざしらず、こんなに役にたたない機械に新品を買うのとほぼ同じ金額で修理する意味はあると思えず。

まだろくすっぽ使っていなかったのにもかかわらず。
結局ながながと悩んだ末に、修理はあきらめることにしました。

うーん。
夢の最新機器は、幻に終わりました。

失意の旦那様がここに。→


メーカー様。もっと役に立つもの作ってください。お願いします。



ちなみに、カーナビの唯一の役にたつ部分は現在地がわかること。
でもそれだったら、道路表記自体をもっと改善して、カーナビがなくても、現在地がわかるようにしてもらえないものだろうかと、ちょっと思いました。
だって、今現在の道路表記では、現在地がわかりにくすぎる。

国道何号線なのか、県道何号線なのかわかるように、もっと標識を増やすとか、道路自体に印刷してしまうとか。
地図と連動して、ナンバーリングして、現在地がわかるように、するとか。
緯度、経度の縮小版をつくって、標識または、道路に印刷して、その数字からほぼ現在地が確定できるようにするとか。
そんなことしてくれてもいいのではないでしょうか。

そういうことがすすむと、事故も減るのでは。

国土交通省の方、地方自治体のかた、よろしくおねがいします。
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# by civaka | 2011-10-23 10:50 | 社会のあり方を考える | Comments(0)

『神様の女房』

9万件の解約にあわてたのかどうか、わからないけど、なんだか最近NHKの番組がいろいろとおもしろいです。民放は、番組編成期で変な番組ばかりやっているので、なおさらです。

三回完結で土曜の夜に放送されていたドラマ。
経営の神様といわれた松下幸之助の奥さんむめのさんの話。

この手のお話ダイスキなので、みてたのですが、この奥さんかなりうるさそう?

松下の創業期である、1回目2回目での彼女の活躍はたいしたもので、内助の功とはこういうものなのかな、私にはとてもできないなと、すごく感心してみていたのですが、3回目になってくると、ちょっとちがう。

会社が大きくなってきた時、幸之助は、まず、妻が経理をしながら会社に関わっていることにうっとおしさを感じ始めていて、対外的によくないと理由をつけて、彼女を経理と会社からはずします。

次に、会社のある門真から2時間もかかる西宮に豪邸を建てて、むめのをそこに住まわせます。彼女は、いいところの奥様然として、家にいるなんて大嫌いで、そのことを夫である幸之助は、知っていたはずです。これってどうも、いやがらせというか、いじわるしているように、私には、見えてしまいました。
後世に残る素晴らしい日本建築を作るというのは、むめのをその家に住まわせるための理由づけに過ぎなかったのでは。
もし奥さんを愛していて、毎日会いたいと思っていたら、もっと近くに自宅をつくったはずです。

しかも、幸之助自体は、会社から遠いことを理由にほとんどこの家には帰らなかったらしいのです。
さらには、ドラマにはでてきませんが、実は、祇園のお妾さんのところに4人もの子供をつくったらしい。よほど奥さんが、うるさくて、うっとおしかったんじゃないのかと、推測できます。

たとえば、人事に口をだす、幸之助のもってきた娘の縁談に反対する、入り婿にあいさつの仕方を指示する、社員の妻を集めて内助の功を講義する、趣味をもてというなどなど。

でも、ドラマですから、そのあたりは、美化されていて、二人の夫婦愛の物語にしたてられているし、このあたりのことは語られていないのです。

さらには、創業期に松下をささえたむめのの兄弟たちも、戦後の時代に理由をつけて、会社を辞めてもらっています。彼らはすでに重役になっていたはずですが、会社が大きくなってもっと使えるいい社員を雇えるようになっていたので、専門的なことを学んでいない、しかも、妻の声のかかった三人は結構邪魔だったのではないでしようか。
その三人が作ったのが三洋電機です。でも、三洋電機の家電はどれも、他の家電メーカーの製品に比べて落ちるもので、一番値下げ率の高いのも三洋です。だとすると、やはり彼ら三人は、能力的には、落ちるので、創業期には、重要な人材だったのにもかかわらず、すでに大企業になった松下には、じゃまだったのかもしれません。ちなみに三洋電機はその後最近ですが、松下に吸収合併されています。

そんな風にうまく理由をつけて、妻や、義兄弟の社員たちを会社から出してしまうあたり、やはり、さすが、経営の神様ですね。やることがすこぶる周到です。しかも、浮気していることもほとんど妻にきづかせないのですから。

ただ、やはり、むめのさんはしっかりした人ではあるけれど、そして、ずいぶん夫を支えた人ではあるけれど、相当うるさい。
たぶん、一番手のタイプのひとです。いまであれば、キャリアウーマンとして、企業で、バリバリ働いていける素晴らしい人なのですが、この当時は、女性は社会の一線で働くことはできませんでした。

また、松下もむめのもどちらも一番手の人間です。やはりどうしても、対立は起こるだろうと思います。

夫婦喧嘩はいいことだと、むめのさんはいうけれど、そうでしょうか。たんに彼女が前に出たいタイプの人間で、幸之助と対立してしまっただけなのだと、思います。夫をたてる内助の功のある妻であれば、会社が大きくなった時に夫に言われる前に会社からは手を引くはずです。

初期の彼女の社員教育はすばらしいのですが、やはり会社のことに口出しされるたびに幸之助の方は相当の疲れといら立ちを感じていたのではないかと、思えました。

むめのさんのような力のある女性もちゃんと社会の第一線で働けるような男女平等の社会になっていくといいと、思います。男女共同参画というのは、男女平等ということではなく、社会に女性も男性と同じように参加することで、男性だけの価値観や考え方だけでなく、女性的な考え方や価値観を入れていくことで、社員/人間を使いつぶさない、利益だけを追いかけないそういう社会をつくりだすことだと、思います。

それでもやっぱり、むめのさんはすごい女性で、なかなかまねできないひとだと、思いました。

それから、物語にでてきた、松下家の豪邸「光雲荘」は、今でも存在していて、今は西宮からパナソニックのある枚方市に移築されていて、研修センターになっているそうです。そのすごい建築物の中もみることができて、オモシロイドラマでした。
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# by civaka | 2011-10-17 10:11 | テレビ・ドラマ | Comments(2)