映画の記事はネタバレつきです。あしからず。

by civaka

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剛力彩芽演じる新米刑事の上司の刑事(村上弘明)の行動が変。

ストーカー殺人で死んだ女性の親に土下座して「絶対犯人を見つけます」とかって、
ストーカー殺人なんだから、もう犯人はわかっているのでは。
部下に何の説明もなく、いきなり自分だけ、東京にいっちゃったり、
最後に逮捕した、犯人を殴りつけたり。
いいのか刑事がそんなことして。
こんな変な刑事を尊敬してますという剛力彩芽も変。

ほかの人が検視したところにいきなりやってきて、無理やり自分にも検視をやらせろという、検視官とか。

第一、検視って、いきなり刑事にまで手伝わせたりするとは思えない。
剛力彩芽が手伝わされててヘロヘロ。104.png

松本清張原作にしては、ベタだなーと思うシーンが多くて、変だと思ったけれど、
どうも、原作よりかなり登場人物を増やして、エピソードも増やしたらしい。

もともとは、検視官によって死亡推定時刻が違ってくる。
その時間のずれのせいで、犯人逮捕が難しくなってしまったり、
してしまうらしい。
それが「誤差」ということらしいけれど、
2.3時間もの時刻のずれは、もはやもうそれは、誤差というレベルではないと思う。
こんなに人によって差が出てしまうとしたら、
こんなあいまいな死亡推定時刻が、法廷で、証拠にできるはずがない。
検視ってこんないい加減なものなのか。
物語では、検視のすごさがいろいろ語られているにもかかわらず、
事件を解明にたどり着けられない原因があいまいな死亡推定時刻なのだとしたら、
検視の意味や意義っていったい。

原作がかなり昔のものだとしたら、
現代の法医学は、もっと進んでいるのだろうか。
そのあたりが一番知りたいところである。

物語はそんなあいまいな死亡推定時刻をテーマとしているけれど、
今回のドラマは、村上弘明演じる変な熱血刑事の変な正義感にテーマがずれ込んでしまっている。
まさにこのテーマの「ずれ」こそが、「誤差」そのものじゃないのかと、思う。




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by civaka | 2017-05-14 10:06 | テレビ・ドラマ | Comments(0)

『波の塔』松本清張

テレビ朝日のドラマです

弱いから悪いことをするんです。」と、検事である主人公小野木のセリフ。
悪い奴ほど、実は弱い

うーん。なるほど。
まあ実際、弱い人ほど、うそついてごまかそうとしたり、するもんね。




親の借金のせいで、結城と結婚させられたヒロイン頼子。結婚当初は、たぶんまだ20代の若さで、運命にも、親にも、夫にも逆らえずにいたのでは。絶対的に強く、彼女の前にたちはだかる夫結城。そして、結婚生活の中で夫の悪行に気づきながら、どうすることもできずにいた頼子。けれど、彼女はある日、検事として生きる絶対的に光の中にいる小野木という男性に出会う。

そして、小野木もまた、頼子という女性に、闇の中にいながら、その闇に染められることなく、自らの中にわずかに光を持ちながら、必死に生きている姿に、心惹かれていく。

小野木は、樹海という太陽の光の届かない所でも、わずかに光って咲いているガラスのような花があるという。それはまさに、彼のみた頼子自身だったのだろう。

夫の悪行を知りながら、なすすべもなく、迷っていた頼子は、小野木との出会いによって、自我をめざめさせていく。

絶対的に強いと思っていた夫結城が実は、弱さゆえに悪に染まっているという、人としての弱さをもつ、実はまさに弱い側にいる人間だったのだと、頼子は気づくのだ。

小野木という光の側の人間と、闇の中にいる夫結城との間で、徐々に光をその身の内に輝かせ始めていく頼子。

夫が弱さゆえに悪行を犯しているのだと気づいた頼子は、「強くなってください。」と夫に言う。
夫のために、自分の見た夫の悪行のすべてを検事側に伝える頼子。その胸には、小野木からもらったペンダントを握りしめながら。それはまさに、光の象徴そのものだからだ。

意に染まぬ結婚とはいえ、それでも、夫婦として過ごしてきたわけで、その夫の悪事を語るというのは、妻として、忍びないものがあったかもしれない。それでも頼子が結城の悪事をすべて語ったのは、夫結城が、正しく裁かれ、そしてその先に、正しく強い人間になってほしいという、願いがあったからなんだと、思う。

強い夫にあらがえずにいた立場から、弱い夫を正しく光の方へ導くという立場に頼子は、その立ち位置を変えていたのだ。

小野木から学んだ光を夫にも、指し示すために。

そして、小野木と自分の関係が、小野木のためにならないという状況に耐えられず、自分の存在が邪魔になると、知った時、頼子は、みずからその命を絶ってしまう。

けれど、青木ヶ原の樹海という闇の中にはいっていってしまったけれど、頼子はけれど、闇に染まることだけはなかったのだろうと思う。

小野木もまた、この事件を通して、頼子との出会いを通して、絶対的な光の立場から、弱い人間に近付き、助けるという弁護士という仕事へと、転身をはかり、少しだけ闇に近づきつつ、その人生を全うする。

ひとは弱い。弱いから、悪いことをする。
けれどそれを、導くのもまた、人なのだと。


原作は、雑誌「女性自身」に連載されたらしいのですが、松本清張としては、女性に向けて描いたわけで。汚職事件を扱ってはいるけれど、社会派ドラマとして書いてあるわけではなく、「本当の女性の美しさとはなにか、女性として、人間として生きるとはどういうことか」を描いてあるんですね。松本清張先生、やっぱりさすがだなと、思わせてくれる作品でした。

ドラマとしては、沢村一樹が、とにかくもういい男で、ドラマの間ずーっと見惚れてました。まさに光の存在そのものって感じ。でも、ヒロイン役の羽田美智子さんがいまいちかなー。できれば、麻生裕未(←TBS版ドラマで頼子役だったらしい)、沢村一樹のとりあわせで、みたかったなーーー。




さて、このヒロインですが、親の借金のために結婚したそうですが、親のために結婚するなんて、まぁ、いまどきの女の人だったら、まずそんなことないと思う。

このドラマの設定が1960年代なのは、ただもうそのためだけだと、思えますね。ドラマの中にそんなに昭和の香りは、感じなかったので、この時代設定は、このためだけ。

本人の意思に関係なく、結婚届けなんかだされたら、今だったら、結婚の不成立を訴え出ると、思うのですが。

親の借金のかたに結婚させられて、そもそもいくら借金していたのかさえ知らないのに、文句も言わずにそのまま結婚してるなんて、女の人が、はたして、1960年代にだって、ここまで理不尽なことにおとなしくなんて、していたかどうか、疑問なんだけどね。

現代の話じゃないし、時代劇でもない。少しだけ昔の、レトロなドラマ。


でもって、台風の中を歩いて山越えなんて、ただのバカとしか思えない展開がちょっとねえ。しかも、帰らなきゃといってるわりに、休んでる山小屋の中で、不倫関係に突き進んでるし。
やっぱり人間て弱いんですね。w

しかも、ヒロインの自殺で話の終わった次の瞬間にヒロインを演じた同じ女優さんが、次回の放送で、おどけた明るいキャラで、予告に出てくるなんて。

テレビ朝日は、いったい何を考えているのか、まったくわからない。
こんなことしてるんだから、テレビ朝日の社員さんも、弱いのかもね。

追記 2017.8月再放送されたので、もう一度見ました。
そして、こんな話だったんだと、つくづく再認識しました。
小野木とたまたま知り合った頼子は、彼が検事だと知り、夫の悪事を告発しようとして、
小野木に何度も連絡を取り、会っていきます。
けれど、どうしても告発できない。やっぱり、ためらってしまうのですね。
そうしているうちに、本当に惹かれあってしまったのですね。

それにしても、頼子の親に借金させたり殺したりしてでも、手に入れたいと、結城に思わせたほどの美女。
これが頼子の設定です。
借金の値段は、当時にして、2000万円。
今でいえば、2憶だとしても不思議じゃない。
しかも、数回会っただけで、小野木もまた、頼子にあっという間に、惚れんでしまいます。
相当いい女です。
その役が羽田美智子では、やっぱり物足らないです。
もっとすごーくきれいな女優さんを使ってほしいですね。

それと、結婚届ですが。頼子は、結城に無理やり籍を勝手に入れられてしまっています。
私が会社勤めだったころ、やっぱり、DVの夫との結婚が、夫の親に勝手に籍を入れられての結婚だといっている人がいました。もちろん、その時はすでに離婚していましたが。

こんなことがあったから、今は、結婚届が出ても、すぐに入籍手続きを取らずに、数日間役所内で保留にしておくようになったのでしょうか。
今は、勝手に籍を入れられるということは、無くなったのかな。



とりあえず、本当に名作でした。


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by civaka | 2012-06-24 00:22 | テレビ・ドラマ | Comments(0)