官僚ってつまり貴族?
2011年 10月 12日どうりで、東電がぬるいわけですね。
この事実は今ではすっかり有名になったようですね。
でも、有名になったからって、改善されるかっていうと、また別の話。
昔むかしは、公務員は今ほど待遇は良くなくて、いい人材はみんな民間企業にいってしまったそうです。
なんとかいい人材がほしくて、公務員の待遇をいろいろとよくしたのと、不景気があいまって、いつのまにやら、官僚のお仕事はとっても、人気になりました。
本で読んだところによると、年収は1300万から1600万くらい。
普通の民間企業で600万行けばかなりいいという今の時代には、ありえないほどいいお給料で。すでに、高待遇の域をこえているなぁと思います。
これに匹敵する民間というと、トップの総合商社くらいですねぇ。
時代がかわったのに、官僚への高待遇はそのままなんですから、いまどきの人気職種なのはあたりまえ。昔ほどではなくなったというけど、どうなんでしょう。
学生時代から、ずーっと退職後の天下り先を目標にいきていく人生ははたしてたのしいのでしょうか。せっかく優秀な人材が、天下り先の暇職についたあと何しているのでしょうか。
ま、私も、仕事についてるわけではないので、人のことはいえませんが。
こんなにいい官僚のお仕事はまるで、フランス革命当時の貴族のようです。
仕事もしないで、毎日遊んで暮らして、お金はたっぷり。
うらやましい。
ただ、官僚の最大の欠点は、貴族のように、世襲ではないことです。
その点だけはとってもシビアで、わが子も官僚にしようとなると、幼少期から、塾に通わせ1000万以上のお金をかけて、教育していかなければなりません。日本の受験システムだけは、裏口入学はききませんし、公務員試験もまたしかり。
こうなると、競争相手を減らすしかありません。
塾にいって、お金をかけないと、難関校にはいれず、公務員試験までたどり着けないようにライバルを減らす。
そのためには、公立学校の質をおとし、お金をかけないと、難関校にいけなくすることで、ある程度のお金持ち以外は、受験競争に参戦できないようにする。
こう考えてみると、なるほど、「ゆとり教育」が、あそこまで質をおとした理由が納得できます。こどもたちに必要以上の負荷をかけないようになんていうのは、「ゆとり教育」を実施するための言い訳でしかありません。
ところが、これ。質を落としすぎました。なにしろ、塾に通わせずに、自力の勉強で高校受験をさせたいと考えている家庭ですら、学校の授業だけでは、あきらかに受験の試験範囲を教えてくれていないことに、気づいてしまうほとですからね。
他のいろいろな政策に関しては、実のところよくわからないし、自民党のやり方が悪くても、多少しかたないのかもと思っていた人たちや、政治にそれほど興味のない低い階層までもが、自民党のやり方がおかしいことにきずいてしまったのが、「ゆとり教育」だったのではないかと、思います。
政治に興味のない人でも、わが子の教育にはさすがに敏感ですからね。
自分の子にも興味のない人はすでに問題外です。すべてのことに興味ないんだから。
「ゆとり教育」さえしなければ、自民党は敗北しなかったのかもしれないと、思います。
地方を味方にしている自民党なのに、私立校も塾の数も少ない地方の人たちの唯一の希望の公立教育をガタガタにしたんですからね。
日本では、フランス革命のような革命は起こらないだろうし、官僚が貴族でなくなるなんてことは、おこりうるのでしょうか。
官僚さんたち頭はすごくいいんだし、天下りさえなければ、お仕事自体はいいお仕事してる部分もあるのになぁと、思うんですが。
どうなんでしょう。