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旅行や、都内散歩、関東近辺の日帰り旅行、普段の生活や思ったことなど書いてます。

by civaka

お役所ってこわい

テレビで『大学教授夫人殺人事件』の真相とかいうのをみていた。
当時つかまった犯人は、その後、真犯人の登場でえん罪とわかったとのこと。

警察側は、偽の物証をしたてあげてまで、とりあえず、犯人をきめて、罪をなすりつけて、事件を解決させる。

真犯人を捕まえることではなく、だれでもいいから、捕まえて、事件が解決すればいいという、
そんな価値観の世界なんだろうか。

いったい、警察の中とは、どんなふうになっていて、どんな価値観や、正義感や、職業観があるのだろう。
とても、不思議な気がした。
普通に暮らしている私たちとは、まったく違う感覚がそこにはあるんだろうか。

かつて、子供だった頃、兄から、「日本の検挙率は、100%なんだよすごいだろ。」
と、きかされて、日本の警察はすごいなと、思っていた。

けれど、大人になってよくよく考えてみれば、そんなことはありえない。

つまりは、だれでもいいから、とりあえず、犯人にして、捕まえて、偽の物証で、裁判で、有罪にしてしまえば、事件は解決したように見えるし、検挙率は上がる。
仕事の評価もとれるし、捕まえた刑事は出世できる。

その捕まえた犯人が、本物かどうかは、この際どうでもいいのかもしれない。

先日みていたドラマ、「ひがんばな」でも、主人公の刑事(壇れい)は自分の感と思いこみだけで、製薬会社の男を犯人として目星をつける。横にいる同僚(堀北真紀)が真実をいっているのだけれど、馬鹿にしていて、全く信じないのだ。その挙句、男は殺されてしまい、ラストに真犯人がわかるのだけれど。

普通の警察の刑事さんたちも、だいたいこんな感じなんだろうか。
自分の感を信じて一人に目星をつける。でも、物証がない。でも、自分の考えは、絶対正しい。だったら、容疑者を捕まえて、有罪にするるためには、偽物でもいいから、物証を作って捕まえてしまう。
物証が偽物でも、容疑者は本当に犯人なんだから、その容疑者を逮捕して有罪にする自分の行動は正しい。
と、思ってしまうのだろうか。

最近、えん罪がいろいろと語られるようになった。
えん罪と分かって、ニュースで、無罪が言われるようになった人も増えてきた。

こんなことがあるということは、ほかにも、えん罪で捕まえられて、刑務所に入れられたり、社会的にせめられてつらい思いをしている人は、たぶんニュースに出てくるよりもたくさんいるのだろうか。

いったい、今逮捕されている人たちの何%がえん罪なのだろうか。
半分くらい?三割くらい?それとも、もっと多い?

役所とか、警察とか、組織とか、会社とか、そんな中にいる時、普通の感覚とは、ぜんぜん違う感覚が普通の価値観として、思いこみにどっぷりつかってしまう、そんな世界が、どれほどたくさん、この世に、この社会にあるのだろうか。

お巡りさんも、何年かに一回くらいは、民間企業で働いて、普通の感覚をリセットしたほうがいいんじゃないのだろうか。




by civaka | 2014-11-02 09:36 | 社会のあり方を考える | Comments(0)