ミニマリストを目指す気はないけど、
考え方を読みたいなと思って、買ってみた。
ミニマリストが流行りだして結構立つので、いまさらな時期の読書だけど、
まあまあ、読みやすくて、面白かった。
まあ、ようするに、今まで、
「資本主義に洗脳されすぎていたんじゃないかということに、いい加減気がつき始めた」
ということかなと、思う。
日々流されるコマーシャルや、情報番組や、おしゃれな売れ筋雑誌を日々読んでいたら、
なんかいろいろ買いたくなるし、買わなきゃいけない気がしてくるし、
ちょっと街に出れば、お店だらけで、あふれるばかりにものは売っているし、
次から次へと買いたくなるのも無理はない。
第一、日本ていう国は、現在、家以外のほとんどのものは、
買える。
ちょっと、あるいは、かなり高いものだって、どうしてもほしいと思えば、
買える。
そして、一生ものなんて言葉にも、ついうっかり惑わされる。
狭い家。
たくさんのもの。
モノがあふれるのも当たり前。
ある日突然それらが、うっとおしくなったって不思議じゃない。
でもそれにしても、ミニマリストたちの、ものの減らし方は、半端じゃない。
著者が通帳まですてるあたりで、さすがにこれはちょっと、と、思った。
物を捨てれば幸せになれる。
痩せれば幸せになれるというダイエットによく似てる。
はまりすぎると危ない。
それでも、いろいろと書かれたミニマルに至るまでの考え方には、なるほどと思った。
なかなか参考になる。
ものがありすぎるせいで、注意力や、集中力がそがれるというのは、当たっている。
ただ、こんまりさんの、「かたづけ」とは、微妙に視点が違う。
そして、みえのために本を買って、飾るという感覚は、私にはなかったので、ちょっと驚いた。
しかもそれをやっているのが、編集者なのだから。
男の人には、ミエのためにものを集めたり、という感覚があるのですね。
コレクターも男の人が多いし。
本当は好きじゃないのに、ミエのためのコレクションや、趣味、スポーツなんて。
捨ててもいいものが多いはずだ。
それでも、モノが多すぎて、片づけなくなる、なにもやらなくなる。
だらしなくなっていく。
というのは、わかる。というか、納得した。
私も同じような状況にはまっているなと、思った。
そして、幸せはなるものではなく、感じるものだというあたり、
すごく納得した。
どんな幸せもいずれ、なれる。
幸せを実感しなくなる。
だからこそ、幸せを感じる感受性こそ大切にするべきで、
だからこそ、モノに感受性を食われてはならないと。
すごく納得した。
ここまでのミニマルには、なりたくないけれど、
しばらく休んでいた、家の中の片づけをまた、再開しようかと思う。
しかし、捨てすぎないように気を付けたい。
捨てた後で、捨てなきゃよかったと思ことも、時々あるので。
これから、年金で、新しいものを買うより家の中の在庫を活用するほうが
絶対大切なのもまた、真実なのだから。
物を捨てる。
物を持つ。
そのバランスが難しい。
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