有休がとれたので、以前からきになっていた岡田美術館にはるばる行ってきました。
ちょうど、上野では見ることの無理と思っていた、若冲の絵が見られるということで、ちょっと楽しみ。でした。
小涌園ユネッサンのすぐ隣におととし完成した五階建ての巨大な建物です。
大きすぎて、全景を撮影できなかった・・・・・
混むと大変なので、朝一で9時ちょうどに着。一番乗りでしたが、帰りには駐車場は満車でした。
館内は、平日だったので結構空いていて見やすかったけれど、このあとは、人も増えてきたようでした。
館内に入るには、カメラ、携帯、スマホ、食品の持ち込み禁止。
入り口のロッカーに預けなければなりませんでした。
入り口には、空港並みの金属チェックがあり、相当の気合にちょっとびっくり。
すごいですねー。
足湯に入りながら巨大な風神雷神が見られるのです。
館内は一階から四階までびっしりと展示があり、中国初期のころの陶磁器から始まり、豪華な金箔の屏風、日本画、仏像そして、若冲の孔雀と、鳳凰と、鶏2品が超絶すばらしかった。
まるで、白いレース編みのような、翅の細やかな模様。下地のみえるままに、鳥の体の質感も二の次で、ひたすら鳥の羽の部分の細かい描写だけにこだわる書き込み方が、マニアというか、おたくというか、その世界の入り込み方がすごい。
すいた館内でゆっくりじっくり見ることができました。
今話題の若冲の名品を所蔵しているなんてすごい。
こういう観光地の美術館というとたいしたことのない小品が飾ってあるだけの時間つぶしだったりすることも多いのですが、
ここには、巨匠の大作が数多くあり、いったいこれだけの作品をこれだけの量そろえるのには、いったいいくらかかったのだろうかと、驚きました。
尾形光琳も北斎も丸山応挙もある。
入場料は高いけれど、それなりのことはあると思う。
少なくとも、デパートの美術展よりぜんぜんいいし。
全体に、陶磁器が一番多いです。
どれも、欠けやひびとかなくて、すごくきれいです。
すごい古い作品なのに、
どうしてこんなにきれいなまま残っているのか。
とても美しいです。
でも、全体の作品が多すぎて、全部見るには、ひとつひとつあんまりゆっくり見ていると、途中できつくなる。
ただ、当日は、何度でも出入りできるので、途中でごはん食べて休んで、また、見てもいいかもしれません。
ちなみに、こっそりというと、ここにある春画がすごい。しかも、北斎のものだし。
こんなにそのものずばりのもの初めて見ました。内緒ですが。
さらに、足湯は、この日はすごい風で寒くて入りませんでした。
外にあるので、あったかい晴れた日でないと、楽しめません。
裏にある庭園も楽しみにしていたのですが、思ったほどではありませんでした。
出来たばかりでまだ、樹木や草が、熟成しきれていませんでした。
でも、岩場がすべて平たくて広い部分が上になるように設置してあって、
岩場だけど、のぼりやすい。
自然の景観に見えるけれど、いろいろと人口的に作為されています。
何年かしてきれいに熟して完成された美しい庭になるといいなと思いました。
いずれ、いつか、「西の足立、東の岡田」といわれるような美しい庭のある美術館になるといいなぁ。
庭園には開花亭のレストランがあって、特製のお弁当や、お茶がいただけます。
このあたりには、レストランが少ないし、電車や、バス出来ている場合は、移動が大変なので、館内のレストランは助かります。
かつてこの地にあったホテル開花亭のそのままに。庭園を見ながらのゆっくりの昼食。箱根名物の鯛ご飯のお弁当。
このあとは、日帰り温泉「ての湯」に入って、フジヤホテルのそばのイタリアンレストランソラアンナでさらに食べて、ホテルのベーカリーピコットや、シチューパンで有名な渡辺ベーカリーものぞいてみました。平日なので、品数も少なく、すでにおなかいっぱいなので、食パンを一つお土産に買っただけだけど。
補足ですが、美術館をつくった岡田和生さんは、パチンコ王として有名な資産家だそうで、資産家が個人的にに集めた芸術品を相続税逃れで美術館にしたのかなと思ったのですが、わずか13年で一気に集めたとなると、美術館を作るつもりで計画的に集めたのかもしれません。また、財産を芸術品に変えて、美術館の所有にすることで、膨大な財産にかかる税金、相続税を免れるためのものかもしれないとも思えました。集まっている作品に一貫性や、集めた人のポリシーや、好みがあんまり感じられなかったのです。ちょっと成金的な集め方だなとも思ったのです。岡田の作った会社ユニバーサルエンターティメントが、そもそも、エンタッティメントの会社なので、これから、方向性を少し変えて、パチンコなどとは違うエンタッティメント娯楽性のある場を作ろうとしているのかもしれません。芸術を見てね自然を味わって、おいしいものを食べて、ゆっくり温泉に入ってそんな休日を過ごせる場所が近いところにあったらやっぱり素敵です。
ずっと気になっていた、若冲の作品も見られたし、
話題の岡田美術館も見学できたし、温泉にもはいったし、おいしいものもいっぱい食べたし。久しぶりに楽しい一日でした。